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2003年8月27日 (水)

『ふわふわしっぽと小さな金のくつ』


ふわふわしっぽと小さな金のくつ
  『ふわふわしっぽと小さな金のくつ』
  デュ・ボウズ・ヘイワード 作 マージョリー・フラック 絵
  羽島葉子 訳  パルコ出版
  THE COUNTRY BUNNY AND THE LITTLE GOLD SHOES
   (1967)

絵本なんですが・・・。
これねえ、子供向けの絵(『アンガスとあひる』のマージョリー・フラック)だし、子供向けに作られたんですよねえ、きっとね。
でもね、内容はちっとも子供向けじゃないんです。見事なまでに、絵本を読んでやる「母親」側の絵本。
育児と自らの生きがいの狭間で思い悩む女の人生、そのもの。
スゴイですょねえ、こんな絵本が1967年にもう出版されてたんだもの。さすがアメリカ。

物語的には、母親は育児の熱心さを認められて、自分の生きがいを掴み取るんですが、わたしは、なんかこう釈然としないものも感じました。
なんて言うか、イースター・バニーになれなかった挫折の思いが、完璧なまでに子ども達を教育するという、育児への熱意に摩り替わってる気がするんです。
自らの生きがいを、代わりに、育児に求めたって言うか。
最後に母親は、イースターバニーに選ばれたんだけど、なんか素直に喜べないわたしでした。
それに、いったい父親はどーしたんだろう・・・。
父親不在。
うわあ、現代の抱える問題を、この時代に既に提議してますよ。進んでるな~。

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