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2003年10月10日 (金)

『むしゃくしゃかぞく』


むしゃくしゃかぞく
 『むしゃくしゃかぞく』  あすなろ書房  福本友美子 訳
 ラッセル・ホーバン 文  リリアン・ホーバン 絵  

最近、どこの児童書系の出版社も、有名作家の過去の埋もれた作品を発掘して光を充てることが流行ってるんでしょうか。これも、あのフランシスシリーズで有名なお2人の1966年製作の初邦訳の作品です。文庫本よりもうひとまわり大きい程度のミニ絵本ですし、描かれた小動物(リス?ヤマネズミ?アライグマ?いづれか不明)も可愛いし、ほのぼの系かと思いきや、いえいえこれがけっこうシビアなお話なのです。
むしゃくしゃ家族はいつもむしゃくしゃ。ぶったり蹴ったり突き飛ばしたり、笑顔もなしで喧嘩ばかりして暮らしています。ところがそんな家族のもとへふしぎなものがやってきて・・・。
家族ってどうも身近にあり過ぎてつい甘えが出ちゃうというか、自分の感情を目いっぱい押し付けても構わない相手みたいな勘違いをしてしまいがちですよね。自分の機嫌の悪い時はそのまんま家族にぶつけちゃうというか。そんな家族関係を反面教師として見せてくれるのがこの作品です。絵本に教訓や効能を求めることはわたしは大嫌いですが、この「むしゃくしゃかぞく」が変化していった課程は、頭の隅っこにちょっぴり残しておきたいなと思いました。

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