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2004年11月22日 (月)

ねえだっこして

ねえ だっこして『ねえだっこして』 竹下文子 文   田中清代 絵
清代さんの銅版画の魅力に溢れた大判の絵本。紙の風合いがいいんだよね。ちょうど日のあたる場所に置きっ放しにして日焼けて変色してしまったような感じ。新しい作品なのにノスタルジックな雰囲気なのは、この紙質によるところが大きいと思う。ページをめくると、大判一枚一枚にゆーったりと、猫、お母さん、赤ちゃんが大写しで描かれている。絵が大きいおかげで、作品の中を流れる時間も大らかに伸びやかに感じる。背景や小物はあえて細かに描かれていないないけれど、その分、お母さんのふっくらとした腕、膝、赤ちゃんの手足のくびれ、猫のヒゲ、毛並みなどは、体温が伝わってくるほど濃く描かれていると思う。猫の拗ねた表情やお母さんのアルカイックスマイルなど、清代さんにしてはユーモア&捻った味付けがないけれど、竹下さんの文章にはこれで良いのだと思う。発売と同時に購入していたのに、今頃の感想アップになってしまった。でも年内に間に合ってよかった。

それにしても、これはお母さんを取られて赤ちゃんにヤキモチをやく兄姉の気持ちを代弁した絵本だと勝手に思い込んでたんだけど、ネットで他の方の感想を読んでたら、猫好きな人には猫の気持ちを代弁した猫絵本だと言う人もいて、いろんな読み方が出来るものだなあと関心した。

(11月26日 修正)

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