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2005年6月12日 (日)

カティーとすてきなおんがくかい

カティーとすてきなおんがくかいKATIE MORAG & THE GRAND CONCERT (1997)
マイリー・ヘダーウイック/作   大石あさ子/訳   朔北社 (1999)

ストゥレイ島で家族と暮らすカティーはおしゃまな女の子。
この島の人々の楽しみは、自らも出演する音楽会です。歌ったり、ダンスをしたり、詩を朗読したり、楽器を演奏したり、自分のできることをずっと練習しては音楽会で発表します。ところが今度の音楽会には、カティーの双子のおじさんが出演することに決まって、島中大騒ぎ!だって2人は世界的な音楽家として有名だからです。カティーも歌をうたうことに決めて、猛練習を始めました。とうとう音楽会前夜、おじさん達がやって来ました。晩ご飯のあと、おじさん達を目前にカティーは明日のうたう曲を披露します。家族じゅうから大喝采を浴びるカティー。さて翌日の音楽会本番では・・・!?。

なにやら雑然とした雰囲気の印象を受けるイラストなのですが、それがどっこい噛めば噛むほど味がある・・・という作品です。水彩画で色目が薄いのですが、線ははっきりくっきり描かれているので、控えめな自己主張といった感じを受けます。登場人物たちも、泣いたり笑ったり怒ったりとなんとも表情豊か。おまけに見開きの絵からも判るように、やたらと字が絵の中に描かれているのです。例えばお店の中の商品とか壁の張り紙、街角の看板など。その妙に味のある字が作品の雰囲気にピッタリなので、ついつい、いちいち読んでしまいます。

物語の中で、わたしが1番共感した場面は、いよいよ音楽会の当日、舞台の袖から客席を覗いたカティーが、よりによって客席の1番まん前に座った友人が、自分の一張羅のドレスと同じものを着ている姿を発見したときの大ショック!いっきにみじめな気持ちになって大泣きしてしまうんです。これは女の子なら誰しも共感しますよね。
作者のヘダーウィックはスコットランドの作家だそうで、島の暮らしぶりや、カティーの家のインテリアも、素朴なスコットランドの雰囲気がよく伝わってきます。

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