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2005年10月 4日 (火)

終わらない夜

終わらない夜ロブ・ゴンサルヴェス/絵  セーラ・L・トムソン/文
金原瑞人/訳   ほるぷ出版

先にロブ・ゴンサルヴェスの描いたイラストを見て、刺激を受けたセーラ・L・トムソンが詩を添え作られた絵本。 つまり作家をもインスパイアしてしまうほどの圧倒的世界がこの絵の中にあるということです。きっとクリス・ヴァン・オールズバーグやデイヴィッド ウィーズナー系が好きな人なら気に入るんじゃないかな。まさに絵本でしか味わえない絵本の醍醐味がたっぷり詰まった作品です。

わたしが好きなページは「夜の飛行」「眠りにつく畑」「白い毛布」のあたり。
「夜の飛行」はうちの子どもたちにもダントツに人気がありました。キルティングのベッドカバーがいつの間にか畑に変わって、寝巻き姿の子どもはその畑の上空をふわりと飛ぶ・・・。 ( こんなことできたらなぁー。 ) という夢がそのまま絵になったような1枚。
それから「眠りにつく畑」はひまわりの擬人化が素晴らしい。向かって左端から3番目の目を伏せてる人物は、まるでクララのお婆様を彷彿とさせる品の良さ。服と同素材の手袋が効いてます。まるでビロードにようなしっとりした緑色が深く美しい。
最後に「白い毛布」。この絵本って「よくこんな空間を想像したなぁ」という絵が揃ってるんですが、中でもこの「白い毛布」は圧巻です。降り積もった雪のなんと温かそうなこと。世界中の雑音を全て飲み込んで創り上げた静けさの中で守られるようにして眠る子ども。いやもう、絵の説明しても仕方ないです。見て貰わねば始まらない。

若干物足りないとしたらそれは、絵があまりにも存在感があり過ぎて詩が少々押され気味なところ。詩は残念ながら「きれいな添え物」程度かなぁ。うーむ。

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コメント

Yoshikoさん、嬉しいコメントありがとうございます!
1人でも多くの方にこの作品は見ていただきたいです。
本当に絵本の魅力に溢れた作品ですよね。

お嬢さん、Yoshikoさんと感性が似てらっしゃるのね。
いいなぁ、1冊の絵本を間に母と娘・・・。
ステキな母娘ですね~。(^^)

投稿: 志生野 | 2005年10月13日 (木) 17:41

志生野さんの紹介文を読み、アマゾンへ直行。即、注文。今日届きました♪
高校の娘も「いいわぁ、これ!」「すっごくよかったー」って。
ありがとう、いい絵本を教えてくれて。

投稿: Yoshiko | 2005年10月12日 (水) 21:24

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